TOPお知らせ>平成22年度第4回の研修会の報告 -産炭地の心を結ぶ地域博物館の役割-

Activity ミュージアム研究会の活動について

平成22年度第4回の研修会の報告 -産炭地の心を結ぶ地域博物館の役割-

 予定通り、第4回研修会を、箱崎水族館喫茶室で開催しました。(9月22日(水) 19:00~21:00)参加者は、5人の講師の方を含めて24人にもなり、遠くは大牟田、北九州、田川から、またメインゲスト石川孝織さんは北海道の釧路市からおいでいただき、さらに博物館種も、歴史博、美術館、動物園、水族館、さらに当然ながら、石炭関係博物館やNPO、教員や展示デザイナーなどなど、本当に多彩な顔ぶれでした。

(当日の配布資料・PDFファイルはページ下からダウンロードできます。)

 今回のテーマは、石炭関連の活動をされている博物館の相互連携や市民との連携にスポットを当て、「産炭地の心を結ぶ地域博物館の役割」でした。そこで講師でお願いしている、石川さん(釧路市立博物館:メインゲスト)、に加え、中野さん(大牟田市石炭産業科学館)、福本さん(田川市石炭・歴史博物館、永吉さん(大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ)、徳永さん(志免町教育委員会)が入られる、スペシャルメンバー
(これだけの布陣が揃うのもすごいこと)で定刻にスタートしました。


 まず最初に主催者の挨拶も兼ね、私から、海の中道の先端部にある、西戸崎炭鉱(海底炭鉱)の当時の様子(ボタ山もあり米軍基地が写っている写真)を紹介しました。水族館のある海浜公園も産炭地であったことや、その会社は今、海の中道の砂を水族館や浄水場の水処理材として販売しているなど、不思議な縁があることもお話をしました。 そして今回も、喫茶室の花田さんに、100年目の箱崎水族館と喫茶室の関係の披露もいただきました。今回も新聞社の取材が入っています。

 そして本題に入る前に、5人のゲスト講師でお互いを暴露しあう「他己紹介」をして場を和めてから、メインゲストの石川さんの講話がスタートしました。

 お話は、釧路の産業や自然、人、そして炭鉱の歴史に始まり、九州(福岡)との関わり、さらに博物館活動の中で、地元の産業をテーマに地域との連携や他の博物館との連携へ広げていく課程、またそれを推進するための課題点など、示唆に富んだお話であっという間にお願いしていた40分が過ぎました。

 博物館は、地元の伝えたい残したいと言う気持ちを、学びたい広げたいという場(舞台)に発展させることだ、という力のこもったお話に、参加者も聞き入っていました。話の途中でも、他の4人のゲストとの交流関係なども紹介いただいたので、福岡と釧路が産炭という産業でつながった過去があり、現代になって博物館がそれを改めて「堀り起こし」マチづくりへと広まっていることも伝わってきました。

 その後、5人のゲストが各テーブルに入っていただいて、コーヒーブレイクの時間をもち、そこで参加者全員と交流を深めていただいて、後半のゲスト全員の登壇となりました。ここからの進行は、大牟田の永吉さんに、各人の得意分野や経験などを把握されているので、会場から出された質問やキーワードに、5人が答えていくという流れとなりました。永吉さんの上手な進行や会話の展開で、今回のカフェの主旨を十分に達成できたすばらしいトークセッションとなりました。

 21:00のお開きの時間まで、話は尽きず、お店との約束も過ぎたので、閉会とさせていただきましたが、会場を片付ける間や店の外に出てからも会話の輪が解けず、皆さんの気持ちが深く繋がったミュージアムカフェになったと実感しました。

 名札に使った付箋紙に、各人から簡単な感想を書き記していただきました。それらを下段に列記しますので、参加者のご意見から、会の成果を感じていただければ幸いです。
(原文のまま、順不同です)

・知らない事を知るのは楽しい事です。普段聞き得ない出会えない事に触れられて大感激でした。感謝しています。次回も楽しみです。
・知らなかった事をたくさん知ることができてよかった。石炭のおかげでできた動物園を考える上で参考になりました。
・旭山Zooは新動物導入なしで成功した点が学べるかと思います。博物館という温故知新の大きな可能性を実感できました。
・興味深い話ばかりでした。
・大牟田、荒尾以外の炭鉱の話が聞けて刺激的なミュージアムカフェでした。
・初めて参加し楽しませていただきました。皆さんの熱心な思いに感動しました。ありがとうございました。
・美術館で働いていますが、動物福祉論というキーワードを聞いて、動物、モノにイノチを吹き込むという役目は美術館博物館に共通することを認識することができました。他の分野の方のおはなしをきくことができ、大変参考になりました。ありがとうございました。
・やっぱり大牟田出身者としては必見(必聴)のミュージアムカフェでした。私の故郷は誇れる所です!!お疲れ様でした。
・須恵でしかできないことは?須恵だからこそできることは?
・楽しい会でしたまたお会いしたいです。
・いろいろな産炭地での活動について知ることができてよかったです。
・何のために展示・普及するのか、アフターフォローが必要ですネ!
・前半の話を聞けずに残念でした。遅れずに来なければと思いました。地域博物館は地域の柱(?漢字判読困難)であるべきだという考え方はその通りだと思っています。
・博物館を活かす面白いですね。議論百出、結構!!
・箱崎の変わりように驚きました。
・平成になって22年、今、昭和の歴史を残していかなければと思います。石炭分野面白かったです。石炭なんてなくなった思っていたけど、現代のエネルギーと知りびっくりしました。文化財としての意義も面白かったです。
・安いコーヒー代ですばらしいメンバーを集めていただき充実度に感謝

 ■行事名 「第4回研修会(ミュージアムカフェ)」
 ■テーマ 産炭地の心を結ぶ地域博物館の役割
 ■日 時 平成22年9月22日(水) 19:00~21:00
 ■場 所 箱崎水族館、喫茶室 福岡市東区箱崎1-37-21
 ■講 師 石川孝織 氏(釧路市立博物館) ※メインゲスト。
        (配布資料:2010年6月文化庁月報 釧路炭田道庁lite 博物館連携)
        中野浩志 氏(大牟田市石炭産業科学館)
        福本 寛 氏(田川市石炭・歴史博物館)
        永吉 守 氏(大牟田・荒尾 炭鉱のまちファンクラブ ) 
        徳永博文 氏(志免町教育委員会)
※ 掲載写真は奥村さんに協力いただきました。ありがとうございました。