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平成22年度第3回の研修会の報告

 9月3日、無事に何とか、第3回研修会(初のミュージアム・カフェ) を終了することができました。その様子を以下のようにお知らせします。

 夕方から開催した、ミュージアム研究会の第3回研修会、ミュージアムカフェは、酪農学園大学の浅川先生をゲストに「獣医医師を養成する大学にも博物館が必要なワケ」といテーマでお話をいただきました。この日は、九州大学での日本野生動物医学会の最終日でもあり、おかげで、ここに参加された皆さんからも会場に合流いただき、ミュージアム研のメンバーとあわせて、会場は40名近い満席状態。次々に椅子を追加して対応するほどでした。 (私が来るものは拒まずで、全員にOKをしていたし、学会の合流数が見えないので、会場の方は参加者には狭く迷惑でした)

 また、開催挨拶後、箱崎水族館喫茶室のオーナーの花田さんに、この喫茶室が100年前に実在した水族館長(曽祖父)の末裔として、その資料や文化を継承すべく、この名のお店を始めと言う紹介もいただいた。店内には当時の模様の写真が数多飾られていて、また飼育動物も水族だけでなく、クマやサル、鳥、ワニなどもいたらしく、参加者一同、数奇な場所で、今回の話題での出会いに感動された様子でした。




 カフェの流れは、最初は浅川先生をよくご存じない方もおられるだろうし、和やかな雰囲気づくりのために、まずはアイスブレイクをしてから始めようと、先生を「解剖」する演出から始めたがちょっと突っ込んだ質問もあって、先生にはこのような強引な運営があまり馴れておられないのか、驚かれた様子でちょっとご無礼もあったかもしれませんが、先生の気さくで優しさのあふれるお人柄をまずは参加者に感じていただけたものと思います。



 その後、寄生虫研究の意義や楽しさを語ってもらっていると、途中で何と大停電。このお客さんの多さにヒートアップして、ブレーカーでも落ちたのかと思ったら、外は大雷雨で、他の店舗や住宅も真っ暗でした。どうも落雷の影響の停電のようで、ということはいつ復旧するのか見通しも立たず、先生が用意されたPPTも使えないし、会場の皆さんの顔も見えないというややパニック状態。それでも、お店の方の自転車の懐中電灯1つを借り、何とかお話を続けていただいた。これはこれでハプニングでいい思い出になりました。

 やがて10分ほどで複電し一安心。その後は、会場でのテーブごとに、各自の寄生虫体験やネタで交流して、先生への質問となりそれぞれに丁寧な回答をいただきました。ようやく後半に、本番の「大学博物館」の話題へと突入。酪農学園大では、2007年の学員資格受講の単位、科目の増の改訂で、残念ながらこのコースの継続を断念されたとのことですが、これまでの研究の成果や貴重な標本類の整理や保管、普及に関する拠点となるべき大学博物館の整備が急務だとのお話でした。大学経営上の課題、学芸員コースがなくなる中で大学博物館を設置することは簡単にはいかないことでしょう。しかし、そのためにも、私どものような博物館が、大学連携して、展示だけでなく、研究や保管、教育などの部分でもスクラムを組み、また大学博物館の必要性を外から応援していければといました。最後に、世界中でまだどこにも獣医師系大学の博物館はない、とのことで「世界初の博物館を作ろう」との決起をしてお開きになりました。

 折りしも、写真にありますように、今日のカフェは、地元のテレビ局(RKB)さんが取材においでいただいていました。浅川先生もこのようなメディアにも取り上げられて話題になり、一般の方にもその重要性が伝わることを期待しておられました。取材のほうは、創立100年目の箱崎水族館の末裔の方の施設(お店)で、このような動物園、水族館、博物館関係者のコミュニティーが生まれ、育っていくことに注目していただきました。また、昭和10年に水族館が閉鎖された際、クマなどの一部の動物は、北九州の到津動物園(当時)に引き取られたのらしく、参加された同園の外平獣医師さんも、感慨深げでした。

 次回、9月22日のカフェも、福岡の炭鉱の歴史や秘話が聞けそうで、最後に次回の案内もさしあげ、RKBさん、参加者の皆さんにも楽しみにしていただきたいと思っています。

 さて、次回のミュージアムカフェの案内は、県内の博物館にも葉書で届いている頃です。今回もすごいゲスト陣で、本当に貴重な話だけでく、博物館相互連携、地域連携の実践例としても大いに役立つ内容です。ぜひ、産炭地福岡での開催を盛り上げたいと思います。(高田浩二)